今後の仕入れについて
こんにちは。仕入れに頭を悩ませているうちで珈琲です。 コロナ以降タイトな状況が続いていた物流状況は、いくぶん改善されてきたように思うのですが、とにかく豆が高いです。 ブレンドなどに使用しているコモディティコーヒーは(標準もの)先物市場で値が決まるため早くから値が上がっていましたが、今は高級品の値上がりが顕著です。 春くらいまでに入港していたものは前年の2~3割程度の値上げ。 今届いているものは3~5割ほど高くなっているでしょうか。信じがたい状況です。 弊店は普段使いしやすいブレンドコーヒーと、 ちょっといい銘柄品を何種類か月替わりでご案内しています。 銘柄品については、日本に輸入されて間もない新物のご紹介を主にしていましたが、当面の間は全て新物にこだわってご案内するという事はやめようと思います。 商品価格で、おそらくグラム200~300円くらい値上げすれば新物のご案内は可能ですが、 「新鮮で高品質なコーヒーを普段使いできる価格でご提供する」、 コーヒーを生活品として付き合う皆様を相手にしている身として、なるべく価格を据え置く事を弊店は優先したいと思います。 珈琲の新物と前年物の違いはお米の新米古米のような違いです。 新米の方が風味が残っていたり、素材の特徴を感じ取りやすい面があり、 そうしたもののご案内を優先してきましたが、適切に保管されている前年物の味が劣るという事はありません。 それに、これは個人の体感ですが、とくに昨夏のコーヒー相場の高騰後、どうも直近に輸入されている生豆の品質は全体的に不安定な気がしています。 収入が欲しい農家さんが相場の高いうちに未熟豆まで納品してしまうだとか、人件費の高騰でピッカーや従業員が足りていないとか、本当かどうか分かりませんが、ただ届いているものを見る限りは満更でもないように思えます。 超高級品にいたっては品質はそれなりに担保されていますが、 煎りたてであれば特別良い物でなくとも美味しいのがコーヒーです。コーヒーが高級品じゃければ美味しくないというようなものであれば、これほど世界中で飲まれるはずはありません。 新物を優先してこれまでご紹介を見送ってきたものや、信頼のおけるものはまだまだ沢山あります。 色々と難しい状況ではありますが、お客様に味の面でも、価格の面でも喜んでいただけるお店づくりに取り組んでいこうと思います。商品ライン